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アメリカ国家情報会議が描く将来の世界(5) | Global Trends: Paradox of Progress - What The Scenarios Teach Us

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第1回(The Future Summarized)第2回(Trends Transforming the Global Landscape)第3回(Near Future)第4回(Three Scenarios)と続けてきた、2017年1月にアメリカの国家情報会議が公表した Global Trends: Paradox of Progress」も、いよいよ最終回。なんとも訳しにくい文章だったが、いかに不確実な時代に臨もうとしているかが良く分かる。レジリエントな社会をつくり、未来を明るいものとするかは、我々の行動にかかっているということ。

 

シナリオが示唆すること:レジリエンスを通じて機会を発展させる

 

3つのシナリオ全体の傾向を精査すると、将来、世界はより不安定になることが鮮明になる。

しかし、シナリオはまた、パワー(power)とプレイヤー(player)の増殖がより大きな混乱や不確実性に対処するためのレジリエンスを築くならば、短期的にはでリスクを高める全く同じトレンドが、長期的には、より良い成果を上げることができることを強調している。

より混沌とした世界ではレジリエンスの重要性は増すが、国家の力の伝統的な計算では、国家のレジリエンスはほとんど考慮されない。

機会を特定し、協調して行動することに最も適した政府、組織、個人が成功するが、新たな協力のパターンを築くための好機は狭くなっている。

気候変動やテロ脅威の拡大など、共通の脆弱性につながり、グローバルなアプローチが必要な課題は、特に協力が限られている場合には、レジリエンシーを高めるよう誘発する可能性がある。

いくつかの国に保護主義と国家主義の政策を採択さえるようなグローバリゼーションの欠点は、地方レベルで回復力とイノベーションを高める機会を創出するかもしれない。

労働者への継続的な教育、流動的でセキュアな労働力の実現、複数の分野で技術的なリーダーシップの維持のためのイニシアティブは、オートメーション、データ分析、人工知能、バイオテクノロジーなど、潜在的に破壊的な技術革新への国家のレジリエンスを向上させる。

新規雇用に対する税制措置や賃金補助による企業参加を促すプログラムは、急速な技術の適用、世界的な労働競争、縮小傾向にあるが高学歴の労働年齢人口を抱える先進工業国に特に利益をもたらす。

通信技術によって実現される透明性は、市民の政治プロセスへの可視性の向上、腐敗対策の支援、分裂衝動の緩和により、レジリエンスを高めるだろう。

中東のような現在問題を抱える社会のレジリエンスを創出するためには、過激主義を助長する力を減らす必要がある。

インフラ、エネルギー、水質、大気質などの重要な人や自然を支えるシステムのデータ、メソッド、モデリング、監視への投資は、持続可能性に関する新技術を創出し、コミュニティや環境のレジリエンスを高める。緩和に関する技術とサービスの民間セ​​クターの需要が広がり、一部の国や企業はこの新しい市場を早期に支配することになる。

最もレジリエントな社会は、女性や少数民族を含む個人のポテンシャルを解放した社会でもある。そのような社会は、絶えず拡大している未来を形づくる人間の営みとスキルを駆使し、歴史の流れに逆らうのではなく、共に歩む。