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日々の!や?を3分で

仕事で、最近の若いモンが理解できなくなった時に読むべき本

「30代以下の人たちと、それより上の世代の人たちとでは、全く違う価値観で仕事をしている」

そう聞いて、思い当たることはないだろうか。

モチベーション革命」(尾原和啓)は、時代によって変化してきたモチベーションの源泉に焦点を当て、AI時代の価値創造やマネジメントのあり方を明らかにしている。

 

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こんな本

マーチン・セリグマンという心理学者が、人間の幸せを「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」の5つに分類している。

本書では、その分類を用いて、「何もなかった時代」を生きてきた、30代よりも上の世代の人たち(乾いている世代)は、与えられた目標を「達成」することや、ドーパミンによる「快楽」を大事にする傾向があります。仕事で厳しいノルマを達成する、憧れのマイホームを購入する、そんなイメージだろうか。

他方、社会が出来上がってからの世代(乾けない世代)は、むしろ家族や好きな人との「良好な人間関係」や、物事の背後にある「意味合い」、全てを忘れて何かに「没頭」することに幸せを求める。こちらは、「自分」を軸に、より身近な感覚に重きを置いている感じだろうか。

 

モノに満ち溢れて旧来の価値観が変化し、AIが人間の仕事を代替するような時代が来つつある。そうした中、人に求められている仕事、人にしかできない仕事は何なのだろうか。それは、「イノベーション」「クリエイティブ」という、魔法の言葉で片づけられることが多いが、消費者の潜在的な欲求である「インサイト」を見つけ、体験を提供すること、そして、「自分の得意なことで、他人から感謝される」ことだ。

これは組織での仕事の進め方にも当てはまる。理想となるのは、同質的な人を集めるのではなく、自分にない強みを持つ人が集まる多様性のある組織。個々人がどのような「強み」や「好き」(偏愛)を持つかを把握し、その差異を理解することで、価値に変えていく、そのようなチームをつくる必要がある。同時に、自分ができないことは「任せる」、逆に、自分が得意なことは「任せてもらう」。そのような「信頼関係」を構築することが重要だ。

 

雑感など

アプローチは異なりますが、「ワークシフト」(リンダ・グラットン)と通ずるものがある。「ワークシフト」では、働き方を変える3つのシフトとして、

  • ゼネラリスト → 連続スペシャリスト
  • 孤独な競争 → みんなでイノベーション
  • 金儲けと消費 → 価値ある経験

を挙げている。

アメリカのIT企業等が社会や人々の生活を大きく変えている中、日本は「最近元気がない」、「イノベーションを起こせていない」のではないかといった声を聞くことがある。もし、日本の社会や企業が、「何もなかった時代」の「乾いていない世代」に適したシステムだったとしたら、、、

「働き方改革」として、裁量労働制の拡大等が話題となっているが、相当ドラスティックな変革が求められているような気がする。