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エイプリルフールを語る際に避けて通れない世界の傑作8選(まとめ)

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最近では大手企業も参戦し、日本でもすっかりイベントとして定着した感のあるエイプリルフール。思わず笑ってしまうものから、そう来たかぁと唸らせられるもの、ちょっとやり過ぎではと思わされるものまで、千差万別。

そこで、来るべきエイプリルフールをもっと楽しむため、The Museum of Hoaxesがとりまとめたベスト100の中から上位5作品、それに加えて、私が個人的に好きな作品を3つレビューしちゃいます。

  

The Museum of Hoaxesによるトップ5

5位:San Serriffe(1977年)

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イギリスの新聞ガーディアンは7ページにわたり、インド洋に浮かぶセミコロン<;>の形をした諸島からなる共和国サンセリフェの特集を組み、この未知の国の地理や文化について紹介しました。そこで言及された二つの島の名前Upper Caisse(アッパーケース)とLower Caisse(ローワーケース)、首都Bodoni(ボドニ)、指導者Pica(パイカ)が、印刷関係の専門用語であることに気が付く人は少なく、このホリデースポットに対する問い合わせの電話が殺到したとのこと。一見信じてしまいそうなリアルさの中に、種明かし的なヒントを織り交ぜているところが面白いです。

 

4位:The Sydney Iceberg(1978年)

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シドニー湾に姿を現した一隻の舟の後ろには巨大な流氷。地元の資産家であり富豪として知られるディック・スミスは、かねてより南極から氷山を持ち帰り、それを小さく切って10セントで販売すると公言していた。地元の報道局がその一部始終を実況していたところ、雨が、、、流氷はあっという間に溶け出し、現れたのは白いビニールシート。流氷は、消火用の泡とシェービング・クリームでできていたのでした。この手作り感あふれる仕掛けが何とも微笑ましい。

 

3位:The Eruption of Mount Edgecumbe(1974年)

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アメリカのアラスカ州シッカにある休火山エジェクンベ山から黒い煙が、、、地元住民が、噴火するのではと緊迫した雰囲気で事の成り行きを見守っていると、なんと地元のいたずらっ子ポーキー・ビッカーの仕業で、わざわざたくさんの使用済みタイヤを噴火口まで運んで火をつけた由。実はこれには後日談が。6年後に別のセントヘレンズ山が噴火したとき、デンバーの弁護士から彼に、さすがにやりすぎだ!との趣旨の手紙が届いたのだとか。

 

2位:Instant Color TV(1962年)


SVT Aprilskämt 1962 - Nylonstrumpan

 

1962年、まだ白黒放送だったスウェーデンのテレビ局STVが、白黒テレビを簡単にカラーにする新しい技術ができたと放送。その技術とは、目の細かい網かナイロン製ストッキングを通して画面を見ると、いろんな光の混ざり合いを引き起こし、白黒画面がカラーに見えるというもの。実際に架空の技術者がデモンストレーションを行う徹底ぶりで、視聴者は当然白黒放送で観ていたので、その真偽のほどは自分で実践してみないと分からず、、、その姿とその後の反応を想像するだけでも楽しい。

 

1位:The Swiss Spaghetti Harvest(1957年)


BBC: Spaghetti-Harvest in Ticino

 

1957年にBBCが放送した古典の名にふさわしい作品。実際のニュース番組で、スパゲティの樹に実ったスパゲティをスイスの若い女性たちが収穫して、その年の豊作を祝う様子に密着。報道後、BBCにスパゲッティの木の育て方の問い合わせが殺到したとか。それらに対して「スパゲッティの小枝をトマトソースの缶に入れ、後は祈るように」と回答していたというから、その対応ぶりもスゴイ。本当だと信じてしまう人がいたのも納得のクオリティ。

 

 

個人的に秀逸だと思う3選

1.The Taco Liberty Bell(1996年)

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アメリカのメキシコ料理チェーンのタコベルが新聞に全面広告した作品。国の借金縮減のために、アメリカの自由の象徴、鐘の中の鐘であるリバティ・ベルを購入したとのことで、抗議が殺到。同日、エイプリルフールであると声明を出したものの、絶対あり得ないとも言えない内容だけに、信じてしまった人も少なくなかった模様。ちなみに、翌日の売上げは6倍に増えたとのことで、宣伝広告としては大成功となった。

国のシンボルを扱った作品に、英ビッグベンが老朽化に伴い、デジタル時計に改修されるといったものもあるが、愛国心の強い人から見ると、こうしたジョークは通じないことも多いのでご注意を。

  

2.The Left-Handed Whopper(1998年)  

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米ハンバーガーチェーンのバーガー・キングがUSA Todayに全面広告を掲載。全米に3,200万人いると言われる左利きの人向けに「Left-Handed Whopper」を販売するとのこと。広告によると、材料(レタス、トマト、パテなど)はオリジナルと同じものを使用しているが、調味料が左利きの人が食べやすいように逆向きに入っている。翌日、たくさんの客が集まり、新商品を注文したが、同時に利き手に合わせて「右利き用」もたくさん注文された様子。お祭りとしてのエイプリルフールを楽しんでいるのが感じられて、微笑ましい。

 

3.Flying Penguins(2008年) 

Penguins - BBC

「南極から驚きの映像です。ドキュメンタリー・チームが空飛ぶペンギンの群の撮影に世界で初めて成功した」とのBBCニュースが。。。もうそれ以上は申しません。ぜひご覧あれ。

 

 

作品が愛されるポイント

こうして見ていくと、私はどうもBBCの作品が好きなんだなぁと改めて感じる。

BBCの作品が愛されるポイントを自分なりに考えてみると、

  1. 科学的にはあり得ないけど、
  2. 本当だったら楽しいなぁと思うユーモアあるテーマで、
  3. 徹底的にリアリティを追求する

ことのような気がしている。騙すことで誰かが利益を得たり、誰かを傷つけたりもしない。人はギャップに対して笑うと言われるが、騙されても、相手に天晴れを上げたくなってしまう。そんな作品が多い気がしている。

 

今年のエイプリルフールが楽しみ。

  

 

番外編

世代がバレそうだが、これに懐かしさを感じてしまうのは私だけだろうか。

 

Google Japan Blog: ファミコン版 Google マップ 8 ビットができました。


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